大棗たいそう(ナツメ)
大棗(たいそう)はクロウメモドキ科の落葉小高木、ナツメの成熟果実を乾燥させたものです。
中国において大棗(たいそう)は、お菓子のようにつまんだり、食卓の色どりに添えたりと、とても身近な食材ですが、日本では主に鑑賞用に愛されてきました。
『棗多き古き家買ふて移りけり』とは万葉集の正岡子規の歌です。季語は秋、初夏になって新芽がでるので「ナツメ」という名前がつけられたといわれています。秋に赤い実が成熟し、甘酸っぱい味で親しまれています。
補中益気(ほちゅうえっき)
病後や産後、虚弱体質の滋養強壮、また胃腸虚弱や気の不足による食欲不振、倦怠感、だるさ、軟便などの改善に用いられます。
養血安神(ようけつあんじん)
肝臓を保護して血を養い、精神安定にも役立ちます。また、大棗(たいそう)は体を温めるので冷え性の方にも最適です。
ドライフルーツのナツメは中華食材店やスーパーなどで割と簡単に手に入りますので、そのまま食べても甘酸っぱくて美味しいのですが、おかゆやお菓子などに活用してみては如何でしょうか。
おかゆには白米1合にナツメ7個くらいがオススメです。