鶏血藤けいけっとう
マメ科ムラサキナツフジなどのつる性の茎です。茎を切る時に、赤い汁がでるので「鶏血藤(けいけっとう)」という名前がつけられました。
紫夏藤(ムラサキナツフジ)という日本名と、醋甲藤(サッコウフジ)という別名もあります。
現在は、鑑賞用、園芸用として人気がありますが、古くは生理不順や生理痛、関節痛、麻痺、打撲のときの民間薬として用いられていたようです。
生薬としては主に、流れが滞った血液をサラサラにする活血薬として用いられています。同時に、補血作用もあるので、若い女性に多い血虚(けっきょ:血が少ない)による瘀血(おけつ:血液の流れが滞った状態)タイプに最適な、力強い生薬ともいえますね!
味: 苦、微甘
性: 温
帰経: 肝