チャガ
学名 Inonotus obliquus サビアナタケ属カバノアナタケの菌核をチャガ(チャーガ)といいます。チャガは白樺の幹に生えるので、別名「白樺茸」とも呼ばれています。
径10cm~20cmの菌核は、表面は黒く、中身は黄褐色をしています。シベリアや北海道などの気温の低い地域で多く見られましたが、効能が知れ渡ると同時に乱獲され、その数は白樺の木2万本にカバノアナタケ1個、というほど減ってしまいました。
チャガは、たんぱく質・脂質・糖質・灰分・食物繊維・エルゴステロール・ビタミン類・ミネラル類・フラボノイド・トリテルペノイド・アルカロイド・プテリン・アガリチン酸・イノシロール・β-グルカン・サポニンなどを含有しています。
私たちの生命活動に欠かせない酸素から、紫外線・放射線・ストレス・タバコ・薬・科学物質・排気ガスなどとの生化学反応によって活性酸素は発生します。
体内に取り入れられた酸素のおよそ2%が活性酸素という老廃物になるのです。
この有害な活性酸素を分解してくれるのが抗酸化物質、代表的なものがSOD(スーパーオキシドデスムターゼ)です。チャガにもこのSOD(スーパーオキシドデスムターゼ)が含まれている為、悪性新生物(がん)をはじめ、心筋梗塞や動脈硬化、脳血管障害、糖尿病、肝炎、痴呆、しわ、シミといった老化症状の緩和に期待が寄せられているわけです。
チャガは白樺の木に寄生した後、10年から15年かけて樹液を吸い尽くし、白樺を枯らせてしまいます。云わばチャガは白樺にとっての「がん」です。
ノーベル文学賞受賞作家のロシアのソルジェニツィン氏の『ガン病棟』より「がんを予防し、自然治癒させるには、白樺のがんであるチャガの飲用が有効である」との一説は、この事を指しているのですね。
尚、人間の免疫細胞(リンパ球)には【T細胞】【B細胞】【ナチュラルキラー細胞】がありますが、チャガの含有成分はこれらの免疫細胞を増強し、免疫バランスを調整してくれるといわれています。