山査子さんざし

 

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食後のデザートやお菓子でもポピュラーな山査子(さんざし)は、バラ科の落葉低木(オウミサンザシやサンザシ)で、秋に熟する果実を生薬として用います。

日本へ渡来したのは1734年、薬草として栽培がはじまりましたが、春に咲く可憐な白い花や、10月頃に色づく小さな赤い実を観賞用として利用する方が多く、人気を博しています。

中国では2000年以上前から、薬用や食用として利用されてきており、ヨーロッパでも古くから活用されている山査子は、『神農本草経(しんのうほんぞうきょう)』には上品として、また『本草経集注(ほんぞうきょうしゅうちゅう:陶弘景編)』や『本草網目(ほんぞうこうもく:李時珍著)』にも収載されています。

山査子には、免疫力UPや美肌作りのコラーゲンの生成を助けるビタミンCやビタミンB群が豊富に含まれており、胃液の分泌を促進して消化を助けるクロロゲン酸、カロテン、活性酸素の除去作用のあるフラボノイドなどがバランスよく含まれています。

消化を促進し、下痢を止める消食化積という作用があり、特に肉類や脂肪などの消化作用が優れています。もうひとつの作用としては活血化オ(かっけつかお:血液の流れをサラサラにする)があり、生理不順・生理痛・肝などの腫瘍・高血圧・狭心症・高脂血症などにも用いられています。

炒山査子は消食に、生山査子は活血に、特に優れています。

多食すると歯を痛める、という特徴があります。

:  酸、甘
:  微温
帰経:  脾、胃、肝

山査子サンザシ

 

 

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