山茱萸さんしゅゆ

 

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山茱萸(さんしゅゆ)は、樹高およそ4メートルのミズキ科の落葉小高木で、3月~4月頃に黄金色の花を咲かせることから、春黄金花(ハルコガネバナ)とも呼ばれています。10月~11月に熟す果実(偽果)を生薬として用います。このピカピカの赤い実から、秋珊瑚(アキサンゴ)という別名もあります。

木材も農具や大工用具に活用でき、季語は花が咲く春ですが、秋を彩る美しい植物としても、古くから愛されています。

日本へ渡来したのは1722年、小石川薬園に7つの種が蒔かれ栽培されました。江戸時代には滋養強壮の薬として用いられていたようです。生薬としては、補益肝腎(肝と腎を養う)・収斂固渋(汗や尿、精、血の漏れを防ぐ)の作用があり、疲労回復から腰痛や膝痛、老化予防の目的で用いられています。

地黄と併せて肝腎の精を補ったり、牡丹皮と併せて肝の鬱熱を取り除いたり、その他、発育促進や不妊、更年期障害、加齢によるめまいやドライアイなどにまで、幅広く応用することができます。

:  酸、渋
:  微温
帰経:  肝、腎

山茱萸さんしゅゆ

 

 

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