瓦茸カワラタケ
サクラ、ケヤキ、ブナといった広葉樹または針葉樹の枯れ木などに、多数群がって発生する瓦茸(カワラタケ)。サルノコシカケ科で小型の傘をもち、子実態には柄はありません。傘表面は黒色、褐色、濃青色など、さまざまです。
黒いものはクロクモタケ、白いものはシロクモタケと呼ばれることもあります。
瓦茸(カワラタケ)は白色腐朽菌(はくしょくふきゅうきん)です。
白色腐朽菌(はくしょくふきゅうきん)にはセルロースとリグニンを同時に分解する非選択的白色腐朽菌と、セルロースはあまり分解せずリグニンを優先的に分解する選択的白色腐朽菌の2つがあります。
瓦茸(カワラタケ)は世界中に分布、生息しているので、あちこちで見られますが、肉質が硬いので食用にされることはあまりなく、菌糸体からクレスチン(PSK)という抗悪性腫瘍剤になる多糖類を得る目的で採取されることがほとんどです。
瓦茸(カワラタケ)の有効成分は免疫細胞のT細胞に強く働きかけて、癌化した細胞を排除する力を高めるとされています。