ハトムギ(薏苡仁よくいにん)
イネ科のジュズダマ属ジュズダマの成熟種の、種皮を取り除いたものが生薬の薏苡仁(ヨクイニン)になります。
同じイネ科のハトムギは薏苡仁(ヨクイニン)の変種ですが、薬効・作用が同じなのでハトムギ=ヨクイニンと覚えておいても良いでしょう。
日本はもともと高温多湿という気候風土です。
もともと体が湿(しつ)の気に侵されやすい環境でありながら、アイスや清涼飲料水といった冷たいものの飲食、寿司や刺身といった生もの、糖分を摂りすぎる方が多くいます。そうした食生活を続けていると、体の中には余分な水分が溜まり、むくみ・浮腫・水太り・関節痛・神経痛・胃腸障害といった症状が表れやすくなります。
よって、まずは食生活を見直し、梅雨から夏にかけて湿度が高まる季節にはハトムギや薏苡仁(よくいにん)を積極的に摂ると良いでしょう。ハトムギも薏苡仁(よくいにん)も乾燥したものが雑穀と並んで、スーパーや中華材料店、デパ地下などで売られています。白米に混ぜて炊いても良いですし、おかゆにしたり、スープに入れても美味しいです。
民間的には「いぼをとる」「肌が白くキメが細やかになる」「デトックスに良い」などで定評のあるハトムギ、薏苡仁(よくいにん)の清熱排膿(せいねつはいのう)作用は、熱のこもった赤いニキビにも良いでしょう。
そうそう。
ハトムギ茶の製品の中には、殻だらけのものもありますので、ちゃんと実の入ったものを選ぶと良いでしょう。