クコの実(枸杞子くこし)

 

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乾燥させた赤いクコの実は、スーパーでもよく見かけるポピュラーな食材ですね。おかゆや杏仁豆腐の色どりにもよく合います。中国では飴やガムのような感覚で、乾燥クコの実をそのまま食べている人もいます。

枸杞(くこ)は、高さ2Mほどのナス科の落葉低木、挿し木をしてもすぐに根付くほどの強い生命力をもつクコの実は、生薬名では枸杞子(くこし)といいます。

他に葉を使う場合は枸杞葉(くこよう)と呼び、根や皮を使う場合には地骨皮(じこっぴ)と呼んで、それぞれ薬効が違うので区別をして使います。

枸杞子(くこし)は必須アミノ酸・糖質・ミネラル・カロチノイド・クエン酸ベタイン・ビタミンB群・ビタミンC を含有しています。

生薬としての枸杞子(くこし)には、補血(ほけつ:不足しがちな血を補う)作用滋養強壮疲労回復の作用があり、また『滋補肝腎・明目』といって、肝や腎の働きを助けてくれるので、肌や内臓を若々しくしてくれる、といわれています。

 

 中医学での肝

中医学でいう肝(かん)とは、肝臓のことだけを指すのではなく、肝の働き全般をいいます。

 血を蓄える、自律神経系を通じて血流を調整する
 精神状態が安定する調整する
 運動神経をコントロールする
 肝の働きが低下すると目や爪に症状がでる
(かすみ目、疲れ目、爪が割れる等)

 

 中医学での腎

中医学でいう腎(じん)とは、腎臓のことだけを指すのではなく、腎の働き全般をいいます。

 精を蓄え、生長・発育・生殖を主(つかさど)る
(発育不全や老化、妊娠に深い関わりがある)
 水分代謝をコントロールする
 骨、髄、脳の健康を維持する
 腎の働きが低下すると耳や泌尿器系、筋に症状がでる
(耳鳴り、めまい、頻尿、関節痛 等)

更年期障害や自律神経失調症、虚弱体質、眼精疲労などの目の疾患、糖尿病、肝硬変、慢性肝炎、高脂血症などによく用いられている枸杞子(くこし)、「目が疲れたな~」「ビタミン不足だな~」と思ったら、野菜炒めにクコの実を散らして、食卓に彩りを添えてみてはいかがでしょうか?

 

 

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